胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)とは
口や鼻から内視鏡を挿入し、咽頭・食道・胃・十二指腸を観察する検査で10分前後の検査です。
当院の特徴
経鼻内視鏡や鎮静剤の使用が可能
内視鏡は苦しいといったイメージをお持ちの方も多いと思いますが、当院では苦しくならないように様々な工夫をしております。その一つとして、経鼻内視鏡の使用や鎮静剤を使用したセデーション法などがございますので、ご希望がございましたらご相談ください。
丁寧な検査と対応
色素法やNBI (Narrow Band Imaging;狭帯域光観察)を駆使しながら、胃がんや食道がんをより早期に発見できるよう丁寧に検査しております。
また、リラックスして検査を受けていただけるように、医師・スタッフ全員が丁寧な対応を心がけております。
咽頭の検査も可能
当院では、喉(中咽頭・下咽頭)の観察も行っておりますので、ご希望がございましたらご相談ください。
検査方法
当院では①経口内視鏡、②経鼻内視鏡、③セデーション法による内視鏡検査を受けていただくことができます。
経口内視鏡
メリット:画面が鮮明で、小さな病変(特に癌)が見つかりやすくなります。
胃にたまった水を強力に吸引し、操作性も良いため経鼻内視鏡より検査時間が短くなります。
デメリット:径が太いため苦しさを感じやすいです。
経鼻内視鏡
メリット:径が細いため通常の口から行う方法に比べて嘔吐反射が少なく、楽に感じる方が多いです。
デメリット:経口内視鏡に比べて、不鮮明のため小さな病変が見つかりにくくなります。
そのため、検査時間も2-3分ほど長くなる傾向にあります。
鼻腔が狭い方は、検査時に鼻に疼痛を感じたり鼻出血を生じたりすることがあります。まれに内視鏡の通過が困難の方がいらっしゃいます。その際には、経口に移行いたします。
セデーション法
メリット:薬剤を使用し、寝ている間に検査(経口内視鏡検査)を行う方法で、苦痛がほとんどありません。
デメリット:検査当日に眠気が残ったり、判断力が低下することがあります。
事故にならないように検査後は終日、車・バイク・自転車の運転はできません。
検査後は当院で30分から1時間休んでいただくため検査後すぐに帰宅することはできません。
まれに体質的に鎮静効果が得られないことがあります。
胃内視鏡検査(胃カメラ)で分かる疾患(食道・胃・十二指腸)
- 胃炎:胃の粘膜が炎症を起こしている状態。
- 胃潰瘍:胃の内壁に傷がついている状態。
- 逆流性食道炎:胃酸が食道に逆流し、炎症を引き起こす病気。
- 胃がん:胃のがんや腫瘍の発見。
- ポリープ:胃内に小さな突起物ができることがある。
- ヘリコバクター・ピロリ感染症:胃の感染症で、胃潰瘍やがんの原因となることがある。
- 食道がんや胃食道接合部がん:食道や胃の接合部にがんがあるかを確認。
これらは胃カメラで直接視覚的に確認できる疾患の一部です。
偶発症について
薬剤アレルギーによるショックがあげられますので、薬剤に対するアレルギーのある方は、あらかじめお申し出ください。
その他、頻度の高いものは出血と穿孔で、その頻度は0.007%と報告されています。
H.Pylori検査
当院では、非侵襲的で簡便で診断精度が(感度・特異度ともに)高い尿素呼気検査を主に行っております。他にも診断精度が高い検査はありますが、侵襲的であったり煩雑であったり、状況によっては診断精度が低くなる場合がありますので、患者さんそれぞれに合った検査をお勧めしています。
保険診療で行う際には、内視鏡検査(胃カメラ)や胃Xp(バリウム検査)で胃潰瘍または十二指腸潰瘍の診断を受けた方や内視鏡検査において胃炎の診断を受けた方が対象となっております。そのため、内視鏡検査を受けずにH.Pylori検査だけを行いたい場合は自費になります。
検査ご希望の方は、西武池袋線「東久留米駅」徒歩2分にございます清水胃腸科内科までご相談ください。